食品のトランス脂肪酸、23年までの根絶を呼びかけ WHO
最近、虚血性心不全などによる突然死が話題になっています。
その原因の一つとして血糖値スパイクがあげられます。
食事をすると、炭水化物は消化管で野菜や脂肪と混ざり、ゆっくりとブドウ糖に分解されて吸収され、肝臓に行きます。
すると瞬時に膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、その働きによってブドウ糖は肝臓の細胞に取り込まれます。
一部のブドウ糖は肝臓を通り抜け、血糖値が上昇しますが、そのブドウ糖も筋肉や脳に取り込まれ、全身の細胞のエネルギーとして利用されます。
このように血糖値は食後に上昇し、ゆっくりと戻ります。
ところが、食後に血糖値が過剰に上昇し、すぐに急降下することがあります。
血糖値の変化をグラフにすると、食後に過剰に上昇した血糖値はスパイク状に尖った形になることから「血糖値スパイク」と名づけられました。
健康な人であれば、暴飲暴食をしても血糖値のピークは140r/dL超えることはありません。
ところが、脂肪の摂りすぎやビタミン、ミネラル不足の状態が続くと、軽度の脂肪肝になり、インスリンの働きが低下して肝臓がぶとう糖を十分に取り込めなくなり、食後の血糖値が急激に上昇します。
血糖値の異常な情報を感知して多く分泌されたインスリンの働きにより、肝臓を通り抜けたブドウ糖が筋肉などに素早く取り込まることから、血糖値が急激に低下します。
血糖値スパイクは、正常と糖尿病の中間に位置付けられており、病気とはいえません。
しかし、血糖値スパイクは糖尿病の前段階であり、その状態を放置していると、やがて糖尿病を発症するリスクが高まることに加え、その段階から動脈硬化が急速に進み、命にかかわる重大な病気を引き起こすこともわかってきました。
血糖値スパイクにより、血管の壁が傷つき、そこから侵入した血球やコレステロールなどにより動脈硬化が進行します。
一方、血糖値が急降下すると、からだは非常事態が生じていると感知し、副腎からアドレナリンなどのストレスホルモンの分泌を高め、血糖値を元に戻そうとします。
こうしたホルモンなどの影響がさらに血管を傷つけ、動脈硬化をいっそう進行させ、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こした例もあります。
また、これまでの研究で糖尿病の患者では、がんや認知症を発症するリスクが高まることが注目されており、血糖値スパイクも同様のリスクを高めることが指摘されています。
現在の健康診断では、ヘモグロビンAlc(エーワンシー)値と空腹時血糖値を測定していますので、血糖値スパイクは一般の検診では見つかりません。
今の日本のように、野菜の栄養価の低下になどによりビタミン、ミネラル不足や脂肪の摂りすぎの人が多い現状では、検診結果に問題がない人のなかにも、血糖値スパイクをおこしている人が少なくないでしょう。
今の日本は血糖値スパイク起こす危険性が高いので、サプリメントを有効利用するなどしてビタミン、ミネラルを積極的に摂ることが大切です。
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