2025年問題とは?
団塊の世代が後期高齢者になる2025年、何が懸念されているのでしょうか?
現在、すでに団塊の世代は前期高齢者に達しており、10年後の2025年には高齢者人口は約3500万人(人口比約30%)に到達すると推計されています。出生率は減少を続ける一方で、高齢者は増加していきます。
1965年は、高齢者1人に対して、生産年齢人口(15〜64歳)9.1人が支える形でしたが、2012年には、高齢者1人に対して、生産年齢人口(15〜64歳)2.4人になっています。
胴上げ型から騎馬戦型に変化し、そして2050年には、高齢者1人に対して、生産年齢人口も1人になる肩車型に変わってしまいます。
介護や福祉の需要が増え、医療費などの社会保障費が急激に増加していきます。医療や介護サービスの体制の見直しが必要になってきています。
実際に特別養護老人ホームの入居待ちは42.1万人と言われ、ほとんど入居が不可能な状態です。
特養(特別養護老人ホーム)は、社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設で低料金ですが、65歳以上、要介護、自宅介護が困難な方などの条件があり、誰でも入居することはできません。
有料老人ホームも、今後はどんどん入居が難しくなる可能性が高くなると思われます。
癌は年々増加しており、緩和ケアのホスピスの病棟のキャパシティも不足してきています。
また、多くの病院では、入院期間が長くなると診療報酬が減らされるので、経営面から入院日数の短縮を余儀なくされている現状もあります。
今後は、医療難民、癌難民、介護難民、看取り難民が増えるのではないかと考えられています。これが2025年危惧されて問題です。
日本の平均寿命は延びてはいますが、健康寿命は下がってきています。
これは不健康な時期が延びていることを表しています。平成22年の資料では、男性は9.13年、女性は12.68年、寝たきりや不健康な期間が存在しています。
国の政策としては、介護施設不足への対策を考えられてはいると思いますが、介護職員の不足もありますし、生産年齢人口を今後増やすために、保育施設を確保して出生率を上げることも考えなければいけません。
そのため、介護施設の増加だけを特別扱いできない現状があります。
終末期を自宅で過ごしたいと人は多いですが、現在は80%が病院で亡くなられています。
国策としても在宅医療や介護を推進してきています。自宅で終末期を迎えたいと思いますが、実際にはなかなか難しい問題を抱えています。
共働きも多く、在宅介護がどれほどの負担になるかはわかりません。介護人材を増やすと言っても、ヘルパーさんの賃金や地位の向上など、根本的な問題を抱えているため、すぐには改善されないように思います。
2025年問題と言われていますが、これ以降も高齢者が増え、出生率が低くなっている現状では、この問題は2025年以降もずっと続くと思われます。
ではどうすれば良いのか・・・・
やはり健康寿命を各自が伸ばすようにしていかなければいけないのではないでしょうか?
寝たきりの原因トップ3は、脳血管疾患、認知症、骨折・転倒です。これらを予防し、寝たきりにならないようにすることが大切です。
そのためには、メタボの改善、暴飲暴食での肥満を予防、頭を使う、骨折・転倒を防ぐために筋力を落とさないなどです。
それには、テレビばかり観ている受け身の状態ではなく、身体を動かす、絵や文字を書く、楽器を弾く、本を読むなど、手や脳を使うなど、自ら行動を起こすことが大切なのです。
そしてなにより必要な栄養素を摂取することです。
心(脳)も体も栄養素で出来ています。高齢者になってから慌てるのではなく今から必要な栄養素を意識した食事の改善が必要です。
ピンピンコロリが理想だと言われる方が多いと思いますが、ピンピンコロリになるためには、健康に対する意識が高くなければいけません。これからは、自分の身体は自分が守って行かなければいけない時代であることを認識しておく必要があると考えます。
日本ニュートリション協会 サプリメントアドバイザー最前線より
関連ページ
- 現代人を死に至らしめる生活習慣病
- キレるについて
- アメリカ人の健康意識を変えたマクガバンレポートとは?!
- 酵素って体にいいの?
- 6時間以上寝ると損する?! 前編
- 6時間以上寝ると損する?! 後編
- サプリメントを日常的に摂取することの意味
- サプリメントの正しい摂取方法
- 食品添加物の危険度と体への影響
- サプリメントを有効に利用できていますか?
- 有機栽培と自然栽培の違い
- 自分や家族が口にするものをもっと意識するべきです
- 増加している認知症の原因は?
- これでもマーガリンを使用していますか?
- 周りに振り回されずに自分が決める時代
- 癌と告知されたらどう感じ、どんな行動をとりますか?
- 大病が治る人と治らない人の違い
- ネガティブな思いはほとんど叶う!
- それほどまでに関わってくる病気とココロの関係
- 西洋医学の限界
- 脳卒中を防ぐ5つの習慣とは
- 空腹が病気を治す、免疫力をあげる!
- 更年期症状とうまく付き合う
- 減塩による熱中症の危険性
- 市販薬による副作用
- 甘いものが止められない理由
- 体が硬いと腰痛を起こしやすい
- ロコモティブシンドロームの恐怖
- 増えている向精神薬とは・・・安易に飲んでいませんか?
- 癌から送られるメッセージ
- 最近増えている「自己免疫疾患」
- 異常気象で見直す自分のカラダ
- 自分を本当に信じていますか?
- ワクチンは本当に必要なのでしょうか?
- キレる?老人の増加
- お薬では病気は治せません!
- 「わたし」が治れば病気は治る!
- エナジードリンクを対象にカフェインについて書いてみました。
- 健康は何もしないでは手に入れられない時代です!
- 二十歳の老体
- 痩せない理由
- 体調不良の原因は「パン」だった!
- インフルエンザにかからない体を作るには!!
- ブドウ糖果糖液糖(異性化糖)の危険性
- 血糖値スパイク
- 食品のトランス脂肪酸、23年までの根絶を呼びかけ WHO
- 野菜の種が危ない
- 今、健康ブームでいろいろな情報が氾濫しています。酵素、黒酢、ニンニク卵黄は、本当に体に良いの?どれが本当でどれがウソなのか?日本人は健康意識は高いけど、残念ながら健康知識が低い!これからは、情報リテラシーが問われる時代!体に必要な栄養のことを知って騙されない知識を(^ ^)vまずは、基礎編 6大栄養素+1から読んでね(^ ^)