西洋医学の限界
医療が今、色々な意味で問題視され、壁にぶつかっているように感じます。医学が発達してきて、確かに完治する病気も増えたと思います。
ですが、医療費は膨れ上がる一方で、病気は増えることがあっても減ることはありません。
透析患者さんは、30年前の700倍だそうです。高齢者は、多くの持てないほどの薬を毎回処方され、すべて飲まないまま捨てられることもあります。
西洋医学は感染症に対する処置や救急医療に対しては、かなり効果が高いと思います。
しかし、慢性の病気に対しては適切な治療がないのではないでしょうか?西洋医学での治療は、対症療法です。「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、病気だけを見て、全体を見てもらえていないようにも思います。
西洋医学は、病気に焦点を当てます。病気をやっつけることだけを考えられるのです。病気をかかえている個人のことは後回しになっています。癌の治療においては特にそれを痛感します。
つい最近もお客様からお聞きしたことです。
膀胱がんと診断され、膀胱を切除すべきとドクターから毎回言われることに苦痛を覚えておられました。
その方は、QOLが低下することを嫌がられ、膀胱を取るくらいなら寿命が短くなってもかまわないと言われるくらい現状の生活を大切に考えているにもかかわらず、行くたびに膀胱切除を薦められるそうです。
切除したり、放射能や抗がん剤で、癌細胞を殺すことが治療です。
正常細胞への影響はあまり考えられておらず、副作用のためにかえって病気を悪化させることもあります。対症療法で効果がでずに全身に広まってしまえば、もうなすすべがないと言ったことになります。
西洋医学は、基本症状を抑えることができればそれで良いという考えです。症状を抑えることは大切ではありますが、根本を改善しない限りまた発病してしまいます。
病気を発症したとうことは、その人個人にも、何か間違っていたことがあるのです。それは食生活であったり、生活習慣であったり、心の問題もかかわってきます。それを無視して、病気にだけ目を向けても無理があるように思います。
代替医療や統合医療は、西洋医学とともに、患者さんそのものを看ながら治療を考えられます。海外にはこういった医療を行う専門のドクターもおられます。
日本は何故おられないのかと不思議に思います。
最近では西洋医学以外の医療にも積極的に取り組まれているドクターもおられ、患者さん丸ごとを看るという方法で治療をされいる方も増えてきています。
病気だけでなく患者さんのすべてを看ながら治療することは、患者さんの今までの人生を考えることにもなります。
家族との関係や仕事、そして自分に対する考え方も重要になってきます。
思い癖や死生観など、非常に深い問題も多くなります。私たちの日常は顕在意識の上で成り立っていますが、意識していない潜在意識が95%もあり、それが知らない間に重くかかわってきていると考えられています。
心の問題が病気を生みだしているともいえると思います。病気を治すには、患者さんの心に寄り添うことも必要です。
まだまだ西洋医学以外での治療法は、頭から否定されるドクターも少なくはありません。
「よくわからないから何とも言えない」と言われるならまだしも、「そんな怪しいものはやめなさい」とわからないにも関わらず否定されてしまいます。
ただ、お医者様も時間がないので、なかなか患者さんを丸ごと受け止めて時間を割くことも難しいのかもしれませんね。
私自身、西洋医学を否定するつもりはありませんが、西洋医学で対応できない場合には、他の方法も併せ持って治療を考えるという方法が取れたら、もっと慢性的な病気がなくなるのではないかと思います。
日本ニュートリション協会 サプリメントアドバイザー最前線より
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