あなたの周りに、いつも誰かに相談を持ちかけられ、頼りにされる人物はいませんか?
どんな人も、誰でも構わず悩みや問題を相談することはありません。
「この人なら話せる」という相手を選んで相談するはずです。このように、安心して心を開ける相手をオープナーと呼びます。
栓抜きや缶切りに由来した名称で、相手の心を開き本音を聞き出すのがうまい人を指します。オープナー度の高い人には、次のような特徴があります。
@相手の目をしっかり見て話す。
A好意的な表情で相手の話を聞く。
B相手の話に興味や理解を示す反応を見せる。
人と会話をするとき、この3つのことに注意すること、相手から本音を聞き出すことができるかもしれません。
うなづきや相づちが効果的。会話で大切なのは、相手の話に理解を示すことです。「わかってくれている」と思うから、相手は安心して話すのです。
そのために、有効なのが会話中のうなづきと相づちです。心理学者マタラッツォらは、アメリカのポートランド市の警察官と消防士の採用面接の様子を観察した実験を行いました。
すると、面接官がよくうなづいているときは、志願者20人中17人の発言時間が増えたことがわかったのです。
この結果から、志願者の発言が増えたのは、面接官のうなづきの影響と分析しました。会話中に相手の目を見て、好意的な表情でうなづくしぐさは、相手の意見への同調や賛同を意味します。
発言者は、うなづきによって自分が強く承認されているという満足感が高まります。その承認に応えるため、さらによくしゃべるようになるのです。これは「そう、そう」「うん、うん」といった相づちでも同様の効果があるといわれています。
参考図書:人間関係の心理学/よくわかる心理学
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