親しさの勘違いにご用心
世の中には、それほど親しくないのになれなれしく接してくる人や、おせっかいな態度を取る人がいます。
本人は良かれと思ってやっていることでも、相手は不快感を持つことがあります。
これは、お互いの近接度に違いがあるせいです。
近接度とは、心の距離のことです。
人間には親しさの度合いによって、近づいても不快にならない距離感がありますが、それは物理的な距離だけでなく、心の距離も同じなのです。
相手と自分の距離を測り間違えると、思わぬ誤解を与えるほか、相手から怒りを買ってしまうこともあるのです。
ご近所の人みんなに愛想よく親しげに接することは良いことですが、頼まれてもいないのに「宅急便を預かっておいた」とか「おかずを作りすぎたのでおすそ分け」などと、他人の生活に踏み込んでしまうのは、考えものです。
対人関係では、相手との心の距離に配慮した行動が必要です。
一般的に心の距離は、興味、関心、趣味、人種、性別、居住地域、地位、知的レベル、習慣などの違いで判断されるといわれています。
同じ趣味で気の合う人となら、親しみを込めた態度で、反対の考え方を持つ人とは、距離をおいてつき合ったほうが良さそうです。
参考図書:人間関係の心理学/よくわかる心理学
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