失恋のあとがアタックチャンス!
誰でも好意を寄せていた相手にフラれてしまったときは落ち込みますよね。
「どうせ私は魅力がないから」と、自分に対して否定的になってしまいます。
このように、相手に自分の気持ちが受け入れられなかったとき、人は自信をなくし、自己評価が低くなります。
自己評価が高く、自分に自信のあるときは、好きな相手に積極的にアプローチすることができます。
ところが自己評価が下がると、不安が募り行動も受け身になります。
そして、誰かに認めてもらいたいという欲求が高まります。
そのため、失恋直後に優しくされたりすると普段はまったく興味のなかった相手にも、心を動かされることがあるのです。
心理学者ウォルスターは、自己評価が低いときに恋に落ちやすい心理を好意の自尊理論と呼び、次にような実験で証明しました。
まず、女子学生たちに性格検査を受けてもらいます。
後日、彼女たち一人一人に検査の結果を実験室に取りに来てもらいます。
そのとき、イケメンの男子学生が登場し、優しく話しかけデートに誘うという仕掛けを行います。
男子学生が去ったあと、女子学生たちに検査結果を渡します。
結果には自己評価の高いパターンと低いパターンがあり、彼女たちはそのどちらかをもらいます。
その後、デートに誘った男子学生への好意度を答えてもらうと、自己評価が下がるような結果をもらった女子学生のほうが、男子学生に好意をもったことがわかったのです。
人の弱みにつけ込むのは、フェアではないという考えもありませが、好きな人に気持ちを伝えるなら、相手が落ち込んでいるときのほうが効果的といえます。
相手が悩んだり傷ついたりしているとき、優しく励ましてあげると恋に発展する可能性が高まるかもしれませんね。
参考図書:人間関係の心理学/よくわかる心理学
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