好きな人より嫌いな人が気になる心理
職場や学校などで、苦手な人や嫌いな人がいるのは憂鬱なものです。
話したくもなければ、見たくもないはずなのに、嫌な人の行動や発言ほど、よく観察してしまうのはなぜでしょう。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということわざがありますが、嫌いな人がいると、その人に関わるすべてのものが気に入らなく感じる傾向があります。
最初は「性格が合わない」という理由で嫌っていた場合も、そのうちに「服装もキザで?趣味が悪い」「髪をかき上げるしぐさがキモい」など性格以外のところまで、どんどん嫌いになることがあります。
実は、たいていの人は好きな人の特徴より、嫌いな人の特徴を多く上げることができます。
これは「警戒仮設」と呼ばれる現象の影響です。
人は、自分に危険や損害を与えそうな人を素早く見つけ出し、身の安全を守ろうとする心理が働くのです。
私たちは、警戒仮設に従って、嫌いな人から自分を守ろうとして、より注意深く、詳しく相手を観察してしまうのです。
そうすると、ますます相手の不快なところを発見してしまい、ネガティブな感情にとらわれます。
好きなこと、熱中できること、自分にとって楽しいことに意識を向け、つい気になる嫌いな人を「見ない・考えない」工夫をした方が日々気持ちよく過ごせますよ(^_-)-☆
参考図書:人間関係の心理学/よくわかる心理学
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