ドキドキすると恋に落ちやすい
カップルや男女のグループが遊びに行く場所として遊園地は定番です。
なぜ、遊園地はカップルに人気があるのでしょうか?
遊園地にはジェットコースターやお化け屋敷など、スリルや興奮が味わえるアトラクションがたくさんあります。
実は、そこに恋愛に関連する心理的な作用があるのです。
みなさんは吊り橋実験という研究を聞いたことがありませんか?
これは、カナダの心理学者ダットンとアロンによる有名な実験です。
実験の場所は川に架かる2つの橋の上です。
1つは高さ3mの固定された頑丈な橋。
もう1つは、高さ70mのゆらゆら揺れる吊り橋です。
男性はどちらかの橋を渡り、橋の途中で女性のインタビューを受けます。
その後、実験の問い合わせ先として女性の電話番号を渡しました。
すると、後日連絡してきた人の多くは、吊り橋を渡った男性だったのです。
人は興奮したり、強い不安を感じたりすると、脳内でアドレナリンが分泌され、心拍数が上がります。
これは生理的覚醒状態という体の反応で、吊り橋を渡るときも、恐怖のために生理的に心臓がドキドキするのです。
ところがそこに女性が現れると、その人に対してドキドキしているのだと勘違いしてしまいます。
心理学ではこれを錯覚帰属といいます。
片思いの相手と遊園地に行ったり、アクション映画やホラー映画を観たりするのは、錯覚帰属を利用して恋に落ちやすい状態をつくっているのかもしれません。
しかし、錯覚帰属で恋に落ちた男女は長続きしないという傾向があります。
一時的な興奮状態を恋と勘違いしているので、興奮が冷めると恋も冷めてしまうのです。
でも最初の取っ掛かりとしては良いと思います。
参考図書:人間関係の心理学/よくわかる心理学
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