かずちゃんの心理学|心理カウンセリング

家族の絆は輪ゴムのようなもの

家族は、生まれたときから生活を共にする最も身近な存在です。
 
日本では、かつて祖父母も一緒に生活する3世代同居が主流でしたが、現代は夫婦と子どもだけの核家族が多くなりました。

 

愛情に基づいた信頼関係がなければ、家族生活はうまくいきません。

 

家族の信頼関係のもとになっているのは、イギリスの小児科医ボウルビィが研究したアタッチメント(愛着)だといわれています。

 

アタッチメントは、3歳ぐらいになるまで形成され、それが生涯続きます。

 

これが親子の絆になるわけですね。

 

ただし、アタッチメント形成がうまくいったとしても、子どもが成長するにつれ、家族それぞれの距離感が不適切だと、家族内に不協和音が生まれてしまいます。

 

家族の「絆」は太く頑丈なロープのようなものではなく、互いの間が伸び縮みする輪ゴムのようなものと考えたほうがしっくりきます。

 

家庭内の人間関係がうまくいっている家族は、輪ゴムが均等に伸びて、家族内の距離感が互いに同じです。

 

ところが現代の家族関係では、少子・高齢化などの影響もあり、夫婦間、親子間の距離が均等でない状態が見られます。

 

たとえば、一人っ子に親が愛情をかけすぎて、親子間の距離が接近しすぎる母子べったりの関係で、父親との距離が離れすぎているといった場合です。
 
このような過程では、子離れ、親離れができなかったり、子どもが非行に走ることもあります。

 

円満な家庭を築くには互いの距離感が均等になるよう調節しなければなりません。

 

仕事人間の父親は、育児や家族サービスに参加する機会を増やす。

 

子どもにかまいすぎる母親は、夫婦関係を見直すなどして、輪ゴムが均等に伸びるよう意識することが大切です。

 

参考図書:人間関係の心理学/よくわかる心理学

 

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