お隣の生活がうらやましく感じたら
「隣の芝生は青い」という言葉がありますが、これは他人のものはなんでもよく見えるという意味のたとえです。
たとえば「お隣は正月に毎年海外旅行している」とか「高級マンションを購入して近々引っ越すらしい」など、自分の生活とはかけ離れた暮らしぶりが耳に入ってくると、妬ましく思うことがあります。
あるいは「どうせ、自分は給料が安いし・・・」と卑屈になってしまう人もいるかもしれません。
人の幸せに嫉妬心を持つ人は、自分自身の価値観ではなく、他者との比較で物事の優劣を決めているのです。
特に※自尊感情が低い人は、他者と比べて自分が劣っていると思いやすい傾向があります。
一方で、他者と自分を比べる人は、人の悪い情報を聞くと、優越感に浸ることがあります。
たとえば「派手な生活をしていたのに、自己破産したらしい」「近所で評判の美人なのに婚約が破談になった」と聞いたとします。
すると表面的には同情したり、気の毒がったりするのですが、内心は人の不幸にほくそ笑んでしまうのです。
特に、うらやんでいた相手が失敗した場合などは、勝ち誇ったような気分になります。
このような感情はわからなくもないと、共感する人も多いのではないでしょうか。
というのも、これは特別自尊感情が低い人でなくても、ごく普通に持つ感情だからです。
学歴のある常識人であっても、相手の弱点を見つけて優越感に浸りたいといった願望があるものです。
このような感情から抜け出したいと思うなら、他者と自分との比較をやめましょう。
自分自身の価値を認め、自尊感情を高める努力をしてみてください。
資格取得や趣味に打ち込んでスキルアップをはかるのも良い方法ですよ。
※自尊感情の公式
「自尊感情=成功÷願望」という式で、アメリカの心理学者ジェームスが考案した。願望が強いほど、成功できなかったときの自尊感情は大きく低下してしまう。
参考図書:人間関係の心理学/よくわかる心理学
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