空気を読みすぎる人とのつき合い方
学校、職場、趣味のサークルなど、多数の人が集まる中では、いろいろなタイプの人と関わらなければなりません。
仲の良い人や意見が合う人だけ、行動を共にできればいいですが、苦手なタイプの人とコミュニケーションしなければならないこともあります。
そうすると、予想外の出来事や対人トラブルで、傷ついたり落ち込んだりすることもあり得ます。
このような試練を切り抜けるには、自分の言動を客観的に見つめ、相手に合わせて調節する能力が必要です。
心理学では「自分の見え方」を調整することを自己モニタリングといいます。
集団生活は、このような対人スキルを鍛える場と考え、さまざまなタイプの人とうまくつき合う力を身につけましょう。
適切な自己モニタリングができる人は、自分の欲求と周囲の環境にうまく折り合いをつけ、対人関係の難局を乗り切ることができます。
いわゆる「空気が読める人」ですね。
ただし、あまりにも周囲に合わせようとして「空気を読みすぎる人」は、自己モニタリング傾向が強く、少しやっかいです。
私はこのタイプの人たちをモニタリアンと呼んでいます。
モニタリアンは、ある意味、対人能力の高い人たちです。
相手の気持ちを読んで、人前でひんしゅくを買うようなことは決してしません。
場合によっては、まじめな顔でウソをつくことや、楽しくなくても笑顔で会話することができるのです。
モニタリアンは、相手の期待に添うように行動するので、平気で自分の意見をコロコロ変えてしまいます。
うっかりその言動を信用したら振り回せることになりかねません。
一方で、自分の意見を通したいときなどは、モニタリアンを味方につけると、すぐに賛同してくれる可能性が高いと考えられます。
モニタリアンに気に入られるには、優しさや気配りなどの人柄の良さを示すより、外見を磨くといいでしょう。
人目を気にするモニタリアンは、見た目を重視する傾向があります。
交渉するときは服装や身だしなみを整えて会うのがポイントです。
参考図書:人間関係の心理学/よくわかる心理学
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