荷が重い贈り物をしていませんか?
会社関係の人や親戚など、日頃お世話になっている人に、旅行のお土産、お中元、お歳暮など、まめに贈り物をする人がいます。
相手を喜ばせる気の利いた心配りとも思えますが、気を付けないと「ありがた迷惑」になることがあります。
贈り物にまつわる心理について、日本、アメリカ、スウェーデンの男子学生180人を対象に行った実験があります。
学生たちを6人1組のチームに分け、1人40枚のチップを配り、ゲームに参加してもらいました。
チップはゲーム終了後に換金が可能です。
前半は各チーム別々にゲームしてもらい、全員が大負けするように仕組んでおきます。
そのとき各人にウソの結果を伝え、全員に自分は最下位であると思わせます。
そして、ゲームの後半で参加者は「次のゲームに負けるとチップが全部なくなる」という状況に追い込まれます。
そのとき他のメンバーの誰かからの贈り物として、10枚のチップとメモが入った封筒が届けられます。
メモは3種類あり、贈り主の番号と共に、それぞれ次のような条件が提示されています。
@チップは返さなくていい(低義務条件)
A同じ枚数のチップを返す(同一義務条件)
Bチップに利子をつけて返す(高義務条件)
さて、ゲーム終了後メモをもらった参加者たちは、どの条件を出したメンバーに好意を持ったでしょうか?
上のグラフを見てわかるように、特に日本人とアメリカ人は同一義務条件を出した送り主に好意を持ったことがわかります。
スウェーデン人については、高義務条件のほうが良いと判断しています。
そしてなんと「チップを返さなくてもいい」という条件を出した送り主の評価は、どの国も低かったのです。
これは、無償の贈り物には、何か裏があるのではないかと、深層心理的に警戒してしまうからだと考えられます。
贈り物は、対人関係を良くするという効果的な面のありますが、受け取った側は、何かお返しをしなければならないという負担を感じます。
とはいえ、「お返しはいりません」では、何か下心があると疑われてしまうのです。
参考図書:人間関係の心理学/よくわかる心理学
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