子どもがウソをついたら自立のサイン
1983年に「子どもがウソに対してどのような意識を持っているか」を年齢別に調査したデータがあります。
それによると5歳の子どもの95%が「どんな場合でもウソをつくのはうけない」と答えました。
ところが、11歳になると「絶対ウソはつかない」と答えた子どもはたった28%だったのです。
これは、失敗叱責されたとき、思わずウソをついて取り繕ったり、自分をよく見せようと見栄を張るなど、自分を守る手段としてウソをつくようになるからです。
心理学では、子どもがウソをつくのは社会的発達の証拠という見方もあります。
アメリカの心理学者マイケル・ホワイトは「子どもが初めてウソをついたとき、子どもは絶対的だった親の束縛から自由になれる」と述べました。
子どもはウソをつくことで、自己主張し、自立への第一歩を踏み出すのです。
つまり、ウソは知的発達の証拠であり、成長の通過点といえるでしょう。
親は、子どものウソを厳しく叱りがちですが、すべてのウソを否定的にとらえる必要はないのです。
参考図書:人間関係の心理学/よくわかる心理学
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