子どものケンカを親が解決するのはNG
最近は子どもの数が少ないせいか、親や祖父母が子どもにかまいすぎる家庭も少なくありません。
なかには、積極的に子どものケンカの仲裁に入ったり、学校にいきすぎた講義をしたりするモンスター・ペアレントと呼ばれる親たちもいます。
自分の子どもを愛するがゆえの行動ですが、あまり子どもの面倒を見すぎると、子どもが大人になっても自立できず、社会で良好な対人関係が築けなくなってしまうことがあります。
子どもは、幼児期は親と共に過ごし一人遊びをしていることが多いですが、6歳ぐらいになれば、気の合う同年代の仲間たちと徒党を組んで遊ぶようになります。
ちょうど小学生時代の6歳から12歳はギャングエイジ(徒党時代)といい、遊びやケンカを通して人との関わり方や協調性、社会のルールを学んでいくのです。
子どものケンカは悪いことばかりではありません。
遊びと同じでコミュニケーションの一つです。
子ども同士のこうした仲間との関りを経て、他者の気持ちを理解する気持ちが芽生えるのです。
これを脱中心化といいます。
2〜6歳の子どもには、自己中心性という特徴があります。
これは一般的にいう自己チューとは違います。
幼児は、まだ自分と他人を区別できないので、何事も自己中心の考え方をします。
しかし、同年代の仲間とのコミュニケーションから、相手の感情を理解したり、自分の気持ちを相手に伝えたりする経験を重ねていくことで、次第に他者を認めるようになるのです。
現代社会は、幼児期を過ぎてもゲームやインターネットで一人遊びをする子どもが増えています。
すると、ケンカどころか他者とコミュニケーションする機会がなく、共感性が育ちにくいという問題が起こります。
ケンカしたり仲直りしたりして、ともに成長できる仲間が周囲にいる環境こそ、子ども時代には必要なのです。
参考図書:人間関係の心理学/よくわかる心理学
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