「これ以上近寄るな!」の距離に男女差あり
人には誰でも他人には侵入されたくない個人的な空間とも言うべきパーソナルスペースがあります。
その空間に見知らぬ他人が入ってくると、反射的に防衛本能が働き落ち着かなくなるのです。
男性の場合は、見知らぬ同性との距離感が狭いと、イライラして攻撃的な心理になることがわかっています。
逆に、女性は見知らぬ同性とは距離が短いほど警戒心を弱め、親しくなる傾向があります。
パーソナルスペースに関する男女差を調べた次のような実験があります。
狭い部屋と広い部屋を用意し、女性4人のグループと男性4人のグループに、両方の部屋でゲームをやってもらいました。
ルールは、4人で協力すれば全員が4ドルずつもらえ、競争して勝てば、勝った一人が独り占めできるというものです。
すると、女性のグループは広い部屋より狭い部屋でゲームをしたほうが協力的でした。
しかし、男性グループは狭い部屋のほうが攻撃的、競争的になることがわかりました。
男性は見知らぬ人に対しては、女性の3倍のスペースが必要といわれています。
もう一つ、距離の取り方で心得ておきたいのが異性間のスペースです。
女性は接近したほうが親しくなりやすいというのは、あくまで同性同士の場合です。
相手が異性の場合には、女性は距離を広げる傾向があります。
特に見知らぬ男性には警戒心を強め、ある程度の距離を取ろうとします。
一方、男性も見知らぬ女性とは距離を取ります。
このことにより、相手(異性)のパーソナルスペースに踏み入った時の反応で、相手が自分に好意を持っているかどうかがわかります。
気になる異性がいたら、試してみてはいかがでしょうか?
参考図書:人間関係の心理学/よくわかる心理学
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