恋心は瞳孔の大きさでわかる

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会話中の視線の動きは、相手の本音や感情を読み取るうえで、大変重要な手がかりです。

しかし、相手が女性の場合は、少し注意が必要です。

視線が合うのは相手への好意の表れではありますが、女性は男性よりも会話のときに相手と視線を合わせる回数が多く、長く見つめることもあります。

つまり、女性とよく視線が合うからといって、「気がある」と思い込むのは勘違いです。

男性はあまり期待しすぎてはいけません。

ほとんどの場合、女性が相手を見つめるしぐさには、特別な意味はないのです。

相手の女性に恋心があるか、ないかを見抜くなら、視線を合わせる回数ではなく、視線の奥の瞳の輝きに注目してください。

人間の目には瞳孔という光を調節する器官があります。

通常、瞳孔は明るいところでは小さくなり、暗いところでは大きくなります。

瞳孔が拡大した状態だと、瞳が輝いて見えるのです。

瞳孔は興味があるもの、好きなものを見るときにも拡大することがわかっています。

瞳孔の拡大に関しては、心理学者ヘスのこんな実験があります。

男女に「異性のヌード」「赤ちゃん」「赤ちゃんを抱いた女性」「風景」の写真を見せたときの瞳孔の大きさを調べました。

すると、男性は「女性のヌード」で瞳孔が拡大し、女性は「男性のヌード」「赤ちゃん」「赤ちゃんを抱いた女性」の写真を見たときに瞳孔が大きくなることがわかりました。

ヘスはもう一つ別の実験を行いました。

それは、同一の女性の顔写真で、瞳孔を拡大したものと縮小したものを男性に見せ、どちらが魅力的か答えてもらいました。

すると、多くの男性が瞳孔の大きな写真に好感を持ち、その印象を「柔和、女性的、かわいい」と答えたのです。

一方、瞳孔が小さい写真は「冷たい、硬い、利己的」という印象でした。

瞳孔を拡大するだけで、相手に与える印象が180度変わるのです。

好きな人を見つめる女性の瞳が輝くのは、相手に好印象を与えたいという気持ちの表れかもしれません。

参考図書：人間関係の心理学/よくわかる心理学

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