トリハロメタン

トリハロメタン

トリハロメタンとはメタン(CH4)に3つの水素(H)が塩素(Cl)、臭素(Br)等に置換されたもので、主に以下4つの物質を指します。

 

トリクロロメタン(クロロホルム:CHCl3)
ブロモジクロロメタン(CHBrCl2)
ジブロモクロロメタン(CHBr2Cl)
ブロモホルム(CHBr3)

 

水道水を塩素処理するときに原水に含まれた有機物と塩素が反応して生成され、高い発ガン性をもつ言われております。

 

米国のほとんどの浄水場では、1908年以来貯水を塩素処理で殺菌してきました。ところが、カリフォルニアの科学者らが、この処理過程で生じるトリハロメタンと流産の増加との関連を指摘しました。

 

この米国の報告をもとに、カナダの科学者達がカナダのある州の5万人を超える妊婦の記録を調べ、約16%の妊婦は飲料水中に含まれるトリハロメタンがカナダの許容濃度(1g当り0.1mg)を越える地域に住んでいること。

 

また、トリハロメタンの濃度が高い地域に住んでいる女性は1g当り0.05mg未満とトリハロメタン濃度が低い地域の女性よりも死産のリスクが66%も高いことを発見しました。

 

世界保健機構(WHO)のガイドラインによるとクロロホルムが1g当り0.03mgで、10万人に1人が発ガンするとしており、米国環境保護庁は基準を1g当り0.01mg〜0.015mgに定めています。

 

一方日本ではどうなのでしょう。例えば、大阪の人口は約870万人でトリハロメタン値1g当り0.04mg前後ですから毎年水道水のトリハロメタンだけで、飲みつづけると毎年100人近い住民が発ガンする計算になります。

 

また、私の住んでいる富山県ですが思ったより多く1g当たり0.03mg前後あり、富山県の人口が110万人ですから毎年水道水のトリハロメタンだけで11人の住民が発ガンする計算になるのです。

 

さて、あなたはこの数字を見てどのように感じましたか? 多いですか? それとも少ないですか?