ダイオキシン

ダイオキシン

ポリ塩化ジベンゾパラダイオキシンポリ塩化ジベンゾフランの総称である。

 

PCBと同じく塩素のつく位置や数より、多くの種類によって毒性が異なる。

 

特にダイオキシンの1種である2,3,7,8−テトラクロロジベンゾパラダイオキシン(2,3,7,8−TCDD)は動物実験で、ごく微量でもガンや胎児に奇形を生じさせるような性質を持っている。

 

ダイオキシン類はこれまで意図して製造や使用された事はないが、他の化学物質の製造や燃焼などにともなって気が付かないうちに発生する。

 

ダイオキシンが一般的に注目され出したのは、ベトナム戦争の時に使用された枯葉剤に微量に含まれていたために、多くの奇形児が生まれました。

 

その後、ゴミ焼却炉の焼却灰の中から検出され、現在ゴミ焼却場についてはダイオキシンの発生を防止するための施設や設備の構造、焼却条件についてのガイドラインが示され、また、製紙、パルプ工場に対してはダイオキシンの発生の原因となる塩素の使用量をできるだけ少なくするよう指導が行われている。