痛風

痛風

遺伝子で有名なDNAに代表される核酸は細胞内のあり、細胞の生命維持や活動に必要不可欠な物質です。

 

体内では毎日数多くの細胞が死に、一方で生まれています。
 
死んだ細胞の核酸は代謝分解されますが、核酸の構成成分の1つであるプリン体が尿酸へと最終分解され尿へと排出されます。

 

問題はこの尿酸なのです。
 
なんらかの原因で代謝異常となり血液中に過剰に尿酸が増えます。
(これを高尿酸症といいます。)

 

尿酸は水に溶けず関節内に溜まります。
 
そして、関節炎となり、典型的には足の親指に激しい痛みを起こします。
 
これが痛風なのです。

 

尿酸の恐ろしさは痛風だけではありません。尿酸は体内のあちこちに沈着します。

 

腎臓に沈着すると尿毒症を起こしたりしますし、血管が障害されて心臓発作を起こす事もあります。

 

又、尿中の尿酸結晶が成長して尿路結石になることもあります。
 
まさに、生命にかかわると言っても過言ではありません。

 

高尿酸血症になってしまう原因ですが、あまりよくわかっていません。

 

しかし、遺伝的な素因があるのは間違いないようです。

 

ですから、血縁者に高尿酸血症(痛風)の方がいる人は注意が必要です。

 

ただし、痛風だからと言ってあきらめてはいけません。

 

現実にそんな方でも痛風でない方はたくさんいますし、痛風になりやすいかも知れませんが、かならずしもなるとはかぎらないのです。

 

多くは、生活の習慣(特に食事)に気をつけることによって痛風を防ぐことは十分に可能なのです。

 

一番大切なのはタンパク質だと思います。タンパク質を摂取するとアミノ酸に分解され吸収されます。

 

このアミノ酸は、まさに体の土台となる働きをするわけです。

 

筋肉になったり、髪や爪や肌、あるいはホルモンの原料になったりします。
(ここでは、書ききれないのでタンパク質のページを見てください。)

 

ではなぜ?体のもととなる必要不可欠なタンパク質を医師は控えるように言うのでしょうか。

 

それはアミノ酸の1種であるプリン体が尿酸のもとになるからです。

 

しかし、プリン体を摂らないようにとタンパク質を控える食事をつづけていると代謝機能などが低下して、ますます体に良くありません。

 

理想はプリン体を摂らずに体に必要なアミノ酸だけをバランス良く摂るにはどうすれば良いのでしょうか?

 

素人が簡単に安全にと言えばプロテインサプリメントしかないと思います。

 

プロテインサプリメントであれば、プリン体をはじめ脂肪など余分なものを摂らずに必要なアミノ酸だけが摂取できるので便利です。

 

しかし、プロテインサプリメントもたくさんのメーカーが発売しており、アミノ酸バランスの悪いプロテインを摂ると逆に体を悪くすることがありますから、慎重に選ぶことが大切です。(参考に「タンパク質」「栄養補助食品の選び方」を見て下さい。

 

あと、イースト(酵母)が良いかと思います。

 

イーストは自然の生んだ奇跡の食品として知られていますが、その名に値するだけの事はやってくれます。

 

イーストは優れたタンパク源であり、天然のビタミンB群の最高の供給源です。有機鉄を最も豊富に含んでいる食品の1つで、主要ミネラル、微量ミネラル、そして、アミノ酸の宝庫です。

 

コレステロール値を下げ(レシチンと組み合わせて摂った場合)、通風を改善し、神経炎のうずき痛みをやわらげる事が知られています。

 

ただし、イーストにもいろいろな種類があり、パンを作る時につかうドライイーストは逆に体からビタミンを奪ってしまうので専門家に相談して摂るようにして下さい。