スポーツ時の骨折予防

スポーツ時の骨折予防

長距離を走る人に多いのが骨折です。その原因としては、一般の人よりランニング量が圧倒的に多いことです。

 

ランニング量が多いと、どうしても骨たんぱく質のコラーゲンが多量に分解されて不足がちになり、骨折することがあります。
 
骨ではコラーゲンにカルシウムとリンが結合し、骨組織を強固にする役割を果たしています。

 

つまり、しっかりとした骨をつくるためにはコラーゲン形成とカルシウム摂取の二つの要素がかかわっているわけです。

 

コラーゲン形成を促進するためには他のたんぱく合成と同じようにトレーニング後の軽いウエイトトレーニングや睡眠が重要になります。

 

他にもビタミンCなどサプリメントを補給することが大切ですが、まず第一に、体内のたんぱく合成が促進されるような環境をつくることを優先すべきです。

 

カルシウムを摂取するときは、鉄分の摂取と時間をおいて行うほうが、よりよく吸収できます。

 

カルシウムは鉄ほど吸収率は悪くありませんが、夕食時に鉄分を摂取した後、時間をおいて牛乳などを補給するとよいでしょう。

 

一旦、骨に蓄積されたカルシウムは必要に応じて血中に放出されます。

 

腸や骨での吸収を高めるにはカゼインやマグネシウム、リン、ビタミンD・C・Kの相互作用が関係してきます。

 

カゼインは牛乳に含まれる成分です。サプリメントでカルシウムとマグネシウムを摂取する場合は2:1の割合が理想的です。

 

コンビニで売られている弁当などに使われる保存料にはリンが多く含まれていますが、リンはカルシウムの消費を増大するので、できあいの弁当や総菜を買う場合は、なるべく保存料を使用していないものを選ぶとよいです。

 

日本ニュートリション協会 サプリメント編より