サプリメントによる被害

サプリメントによる被害

我が国では、まだまだサプリメント(健康食品)の歴史は浅いが、それでも過去にはいくつもの健康被害の報告事例があります。

 

2004年、中国産ダイエット食品による健康被害が多数発生し、死亡者もでました。

 

2006年には、テレビの健康情報番組で紹介された白インゲン豆ダイエットを試した視聴者が激しい嘔吐と下痢に見舞われる健康被害が広がり、放送局が警告処分を受けました。

 

記憶に残っている方もいらっしゃるでしょう。

 

2010年、厚生労働省の発表によると約3割の人がサプリメントを含む健康食品を毎日利用しており、過去の利用経験を含めると約8割の人が利用したことがあるようです。

 

さらに、大人だけでなく高校生、小学生、幼児にもサプリメントを含む健康食品が拡大していると見られています。

 

主な利用目的は、健康維持、栄養補給、ダイエット、疲労回復、病気の予防ですが、約5%は病気の治療を目的に摂取しているようです。

 

健康な人がサプリメントを摂取する際は、健康被害はそれほど心配はいりませんが、子供、妊産婦、高齢者、アレルギー体質の人、病者は健康被害を起こしやすいため特に注意が必要です。

 

多くの病者の場合、サプリメントを摂取していても医療関係者に伝えず、医療関係者もまた病者に質問しない場合がまだまだあるようです。

 

医薬品とサプリメントを併用した場合、医薬品の効き目を弱めたり、副作用を強める恐れがあります。

 

また、サプリメントに有害な作用がなくてもサプリメントの効果を期待するあまり、治療中に患者の自己判断で医薬品を中断したり、放棄をすることがあり病状を悪化させることがあります。

 

このような状況の下で、病者におけるサプリメントの利用が、最も健康被害につながる可能性が高くなっています。

 

サプリメントに医薬品に該当する成分を利用したり、医薬品的効能効果、用法容量を表示・広告することは薬事法によって禁止されています。

 

そのような違法な製品は「無承認無許可医薬品」となりますが、行政によってチェックがされなければ、「いわゆる健康食品」として流通することになります。

 

そして、今でも「いわゆる健康食品」として問題があるサプリメントが市場に出回っています。

 

JNFサプリメントアドバイザー サプリメント編より