悪の代表コレステロール

悪の代表コレステロール

健康診断で必ずといってよいほどに検査をするコレステロール!一般的に総コレステロールが220mg/dl以上が高コレステロール症です。

 

コレステロールは、動脈硬化など心疾患、脳疾患などの原因といわれています。

 

悪の代表と思われているコレステロール。実は、細胞を守る細胞膜を作ったり、体の機能をコントロールするホルモン合成の原料になったりと、人が生きていく為には欠かせない物質なのです。

 

逆にコレステロールが低い(一般的には総コレステロールが160mg/dl以下)と幾つかの研究によって「うつ病」「がん」「神経ホルモン」に影響があるといわれています。

 

コレステロールは肝臓などで作られ肝臓から全身に運ばれるとき、血液に溶けやすいように低比重タンパク(LDL)に包まれ、LDL?コレステロール、いわゆる悪玉コレステロールとなります。

 

悪玉コレステロールは、普通に血液中に存在している時は特に問題はありません。ではなぜ「悪玉」といわれ続けているのでしょうか?

 

その原因は「酸化」、いわゆるサビることです。

 

活性酸素などで酸化したコレステロールは、体のゴミになります。すると血液中にある「お掃除細胞(マクロファージ)」が、ゴミをどんどんくれる食べるのです。あまりにも食べるので「大食細胞」ともいわれています。体の中に「ギャル曽根」がいるみたいですね(笑)

 

しかしこの「お掃除細胞」にも限界があり、食べ過ぎると死んでしまいます。そして、食べ過ぎで死んだ「お掃除細胞」は血管の壁に入り込み、血管を狭くします。これを一般的な動脈硬化(アテローム性動脈硬化)の原因といわれています。

 

但し、人の体はうまくできていまして、悪玉コレステロールの運び屋がいるのです。
 
それがHDL?コレステロール、いわゆる善玉コレステロールなのです。このコレステロールは高比重タンパク(HDL)に包まれており、組織中の余分な「悪玉」を取り込んで肝臓にもどす作用があります。まったく人の体はすばらしいですね。

 

しかし、近年、食べ物の欧米化によって、脂肪の摂り過ぎ、ビタミンなどの抗酸化物質の不足などによって「悪玉コレステロール」と「善玉コレステロール」のバランスがくずれたりして動脈硬化など生活習慣病へと進行して行くのです。

 

対策としては、ビタミンはコレステロールのサビ止めになりますので、ビタミンが豊富な緑黄色野菜を食べることをお勧めします。

 

但し最近の野菜は政府の調査によると、50年前と比べビタミンの量が1/2から1/5に減ったということですので、サプリメントで補うことも必要です。

 

過去に大ブームをおこした「コエンザイムQ10も強力なサビ止めです。