ダイエットとビタミンB群(パート1)
前ページでリバウンドのメカニズムの話をしましたが、簡単に言うと食事を減らすだけではダイエットは成功しないのです。
体重が減ったとして3kg前後でほとんどの場合停滞期に突入しあきらめ、リバウンドの餌食となるのです。
たとえ、もっと体重が減ったとしても「痩せた」と言うより「やつれた」という感じになりますよね。
食事を減らすと当然摂取カロリーが減りますが、代謝も下がると、前回説明しましたがカロリー以外にダイエットに最も重要な栄養素も不足していくのです。
しかも、その栄養素がないと脂肪は代謝しないのです。それがビタミンB群なのです。
皆さんは、TCA回路とかクエン酸回路を学校で習ったことを憶えているでしょうか?
そうです!糖代謝のシステムです。
血液の中の糖質は細胞の中に入り、このTCA回路でゆっくりといろいろな化学変化をしながらエネルギーを生産していきます。
この化学変化に絶対必要なのが代謝酵素です。この酵素がないと糖はエネルギーの生産をしません。
ですから、余った糖は脂肪として貯えられ、しかも、エネルギーの生産がうまくいきませんから、当然疲れやすくなります。
そして、この酵素はある補酵素といわれるものがないと、うまく働きません。それがビタミンB群なのです。
ですから、栄養ドリンクにはビタミンB1ですとかビタミンB6が処方されているのです。
しかし、栄養ドリンクの中には糖分が多いのでダイエットをしている方にはあまりお勧めできません。
あと、よくビタミンB1は糖質を分解するとか、ビタミンB6は脂質を分解するとか言いますが、ビタミンBは団体で摂った方が互いに相乗効果を発揮し、より効果的です。
脂肪も脂肪という形ではエネルギーを生産しません。
脂肪もある酵素によって代謝しやすい形になり、やはりTCA回路にて代謝されエネルギーを生産するのです。
その酵素を助ける補酵素もビタミンB群なのです。
ダイエットはビタミンB群なしでは語れないのです。
しかし、ビタミンB群は水溶性なので体にたまらず、尿として排出されます。
ですから、サプリメントを持ち歩き2時間から3時間おきに取られると益々効果的です。
注意!いくらビタミンB群が豊富だからといって豚肉を持ち歩かないように。(そんな人はいないよね。ハハハハハ・・・)